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『勉強していたい!』がんばらない

04年のテレビ朝日系『電池が切れるまで』は小児専門病院に設置された院内学級が舞台でしたが、こちらは教師が病院まで教えにいく「病院訪問教育」が題材で原案のタイトルは「授業の出前いらんかね!」。まったく知らない世界で興味深く見ました。

初回のメインは順平(長野博)の初めて担当する男の子がなかなか心をひらいてくれないことから語られる「病気だけでたいへんなんだから勉強など他のことをがんばれとはいうな」で鎌田實『がんばらない』に通じるものがあります。

また、もう一人担当する女の子の父親(大友康平)が病院訪問教育をうけるために養護学校に転校しなければいけないのに「経歴に傷がつく」「学歴の大切さは痛いほどわかる」「(偏見は)本当にありませんか」反対するところなど、と感傷的にならず現実を鋭くみつめているのが印象に残ります。

NHK名古屋制作で先週の『鬼太郎が見た玉砕』は名古屋を中心に中部地方とは縁もゆかりもありませんでしたが、これはモデル、ドラマともに愛知県が舞台。養護学校のある豊崎市は「豊田or豊橋+岡崎」?
ところで先輩出前教師役として森本レオが出演していますが、これを収録している時にはほとんど帰っていないという名古屋の自宅には帰っているんでしょうか?ちょっとだけ気になる。

『陽炎の辻』坂崎磐音の活躍が早くみたい

冒頭、主人公の坂崎磐音(山本耕史)が江戸にでてきたところから始まり、江戸にでてきた理由を解説するのに2ヶ月前にとびます。
その理由は親友・琴平(塩谷瞬)が同じく親友・慎之輔(柏原収史)を陰謀により仲違いし斬り殺し、磐音が琴平を上意討ちにする事件があったためで、さらにその事件の原因は1月前にあり……と過去に戻ること約30分。初回から展開がややこしくてわかりにくいところがあります。
この時間枠にしては全11話と長めなので、磐音の江戸での活躍を何話か描いてから、匂わせていた過去を描いた方が入りやすいようと思いますね。

ということで本格的始動は2話からということでしょうか。原作はベストセラーシリーズなので楽しめるだろうとは思いますが。

『受験の神様』旅人算の解き方が気になる

『女王の教室』に続く極端なシチュエーションの教育ドラマ第二弾ですが、主役が父親役の山口達也になっているだけに、父子関係の方がメインになって、家庭教師の菅原道子(成海璃子)は、初回は少なくともスパイス的存在でした。年令の割には大人びている成海璃子(『1リットルの涙』特別編の時には何才の設定だったんだろう?)には中学生にしてスーパー家庭教師というのはふさわしい設定。テーマも「自分のやりたいことに向けてチャレンジする」とまっとうなものですが、『女王の教室』に続くにはもうちょっとインパクトがほしいところ。

「菅原道子」というのは菅原道真のもじりということはすぐわかったけど、父子の姓が梅沢というのは「飛び梅」に引っかけているんですね。

初回サブタイトルは「旅人算」で、遅れて受験勉強を始める広が追いつけるかというのを象徴、さらに次回は「漢字の書き取り」。毎回、勉強することがその回の内容にリンクしたサブタイトルになるようですが、旅人算そのもののわかりやすい解き方を解説してほしいところでした。後で自分で調べてしまいました。

それに天木部長(西村雅彦)、メルセデスの2シーターオープン、SLでゴルフにいくのは無茶だぞ。2人でいってもゴルフバッグが後席を飛び出しているではないか。

『女帝』加藤ローサは1時間に2度押し倒される

『嬢王』『夜王』『銭華』など立て続けにドラマ化される倉科遼のコミック原作だけに、内容はヒロインが女の武器を使ってのし上がろうとする古典的パターン(時代設定を昭和2、30年代にしても十分に通用する)ですが、ちゃんと格差社会の現代にも当てはまってます。『孤独の賭け』は現代になってなかったからなあ(あれは時代設定以前の問題か?)

懸念点は水商売ものは9時台では早すぎるんじゃないかということでしたが、初回12%は低視聴率が続くテレビ朝日系金曜9時枠としては悪くない。このデキならヒトケタには落ちないか。

ヒロイン立花彩香(加藤ローサ)は「女帝」になるため自分の「処女」を最も効果的にそれを喪失することを誓い、初回、二度押し倒されたけど守り抜きます。予告では来週失いそうだけど、ほんとにそうなのか?視聴率のためにはあざとく引っ張りそうだけど。

キャスト面ではオセロ中島知子は大阪のクラブママが実によく似合います。『ボタバラ』小沢真珠(映画版『女帝』では主役)はもちろん、それに前田愛のあか抜けないホステスというのもなんかリアリティがあります。

『ホタルノヒカリ』プレミアムモルツを飲む干物女

綾瀬はるかの「干物女」いけてます。ドラマ版『世界の中心で、愛をさけぶ』や『たったひとつの恋』では正当派ヒロインだったけど『白夜行』でみせた目の演技がなんか「きて」いて気になったんですが、どうもいけない世界に踏み入れてしまったようです。
干物女の次は来年は映画で『僕の彼女はサイボーグ』でサイボーグ、『ICHI』でヒロインでなく座頭市をやるとヘンな路線をつきすすみ、今作でもどこまで干物ぶりをみせてくれてます。「正当派」よりも、ヘンなことをやってなのにかわいいというあたりが似合っているみたい。トーク番組などでも天然ボケぽいですし。

恋人役は手嶋マコト役は『仮面ライダーカブト』の仮面ライダードレイク・加藤和樹。ちょっと知名度不足のような気がしましたが、初回の出演頻度などを見ると適当なところですね。
マコトにキスされた干物女、「手と手をつなぐのはフォークダンス、目と目をあわせるのはアイコンタクト、頭と頭をあわせるのはドツキ漫才、唇と唇をあわせるのは……キス、モーレツあ太郎!」とものすごいことをいうてますが、ドツキ漫才の定義だけは事実と違うような気がする。
ほかにも「どっこい(横井)庄一」などが口ぐせっていつの時代の人間だ?横井庄一、死んでからでも今年でちょうど10年たつ。耐乏生活評論家として活躍していた時代はしらないはずだが。父親のがうつったのか?

妙にマジメくさった高野部長(藤木直人)と恋愛関係にないのに同居する定番パターン、この二人の組み合わせもいい味だしてます。「きょわい」とかビミョーにおかしいし。

『ハケンの品格』で派遣会社のマネージャー・一ツ木だった安田顕、今回は経理部の「二ツ木」次長だけど、ずいぶん雰囲気が違う。大泉洋、鈴井貴之とつるむだけに、さすがただもんではないな。

しかし干物女、家では飲んでばかりいるビールがサントリープレミアムモルツとは豪華すぎる。そんなに給料いいのか?ジョッキ生ぐらいにしてくれ。

『ファースト・キス』好みの問題として

なんともうしましょうか、個人的に嫌いな方の月9テイストですね。バタバタするばかりで正直なにがおもしろいかピンときません。ぼくがそう思っても、視聴率はそれなりにとれることが多いから一般的にはそれでいいんでしょう、好みの問題です。

さかのぼって同じような感じをうけた過去の月9をさかのぼると去年の『西遊記』一昨年の『危険なアネキ』。一番感じが似ているのは『人にやさしく』。三人組(香取慎吾、山松岡充、加藤浩次)が共同生活しているところに、そこにちん入者があらわれて(小学一年生の須賀健太)すったもんだというストーリーも似ているし全体の雰囲気も。

これらのドラマがおもしろかったという人なら『ファースト・キス』も楽しめると思います。あんまりいうことないなー。

『山田太郎ものがたり』横綱コロッケはそんなにおいしいのか?

おおむね『花より男子』のスタッフにより、すでに台湾でドラマ化されている人気少女コミックが原作で「金持ちと貧乏」がモチーフという夢よもう一度企画。『花男』もどきができるんじゃないかというところが不安でしたが、ギャグ色が強くなって違いをだせています。バカバカしくておもしろい。

見所は山田太郎を演じる二宮和也のマジボケと池上隆子を演じる多部未華子のハイテンション演技。特に多部未華子は、今まで映画『夜のピクニック』やNHKドラマ『すみれの花咲く頃』などマジめジミめ暗めの役が多かったのに、こんなのもできるのか魅せてくれます。同じ事務所の先輩・宮崎あおいや蒼井優の「若手演技派女優」ポジションのあとを継ぐと期待されているだけのことはあります。

山田太郎の父親役は松岡充。『風のハルカ』ではカメラマンでマントの男だったけど、ここでは画家でさすらいの男。そういうキャラで定着したのか。

しかしみんなが奪い合う横綱コロッケはそんなにおいしいのか?「華麗なるカレーパン」に続いて市販化してくれんか?

もう一つ食いもんネタで、山田太郎がにおいだけを味わっていたスブラキ、山田太郎はケバブと呼び、シシカバブにも似てると思ったらみんな同じものでした。スブラキはギリシャでケバブとシシカバブがトルコ料理ということでした。

『肩ごしの恋人』原作を読むことにします

米倉涼子、高岡早紀と市川海老蔵にまつわる女優の共演でかつ「エビ嫌いの男」柿崎祐介(田辺誠一)がでてくるという出来過ぎの原作とツカミはオッケー。なのに、見るとどうもさっぱりおもしろくない。
米倉・高岡の組み合わせではドロドロさせなくっちゃドラマとしては成立しないだろうとは思っていましたが、ここまでとは。4月期ドラマで視聴率最下位だった前番組『孤独の賭け』との違いは、明るいか暗いかぐらいの違いぐらいで五十歩百歩。

『砂時計』でいい感じだった秋山崇役の佐野和真も魅力引き出せてないし、池内博之がゲイ役というのもあまりにもはまりすぎていて笑えない。

世間の評判を見るとおもしろいといっている人もいるので感じ方の差だとは思いますけどね。自分はドラマを見ずに原作を読んだ方がいいようです。

『山おんな壁おんな』かなりばかばかしい

毬谷まりえ(深田恭子)の「山」をめぐり、彼女の着るベストが耐えかねてボタンがとびそれでバッグが売れてしまうのを初めとしてかなりばかばかしく笑えるドラマになってます。

このドラマで心配だったのは伊東美咲の演技。ヒロインで成功したドラマといえば『タイガー&ドラゴン』『電車男』『危険なアネキ』とすべて天然キャラ。仕事のできる女にチャレンジした『サプリ』は見事撃沈。
1年おいて再び仕事のできる女にチャレンジ。今度はバッグ売り場のエースに見えるし、「山」に対するリアクションや興奮して鼻をふくらますところなどかなり笑えます。伊東美咲の新しい生かし方をみつけたようです。

初回はほとんどバッグ売り場の1日でストーリーをもたした構成もまとまっていて、また売り場内部もうまく描けています。

あとは女性のコンプレックスという微妙なテーマだけに女性の支持がどうなるかがポイントですね。

ところで恵美が鳥料理が好きなのはやっぱりこれが理由でしょうか?

『菊次郎とさき』怒るのももっとも

このシリーズ、毎度毎度、武の父・菊次郎(陣内孝則)が理不尽に怒るところが山場ですけど、今回は今まででもっとも怒る原因がまっとうでした。父の日の作文の宿題で、いくら書きにくいから自分のことじゃなくて、長男・重一のことを書かれたら、そりゃ怒るでしょう。当時かけなかったかわりに、その後、小説・エッセイで書いてドラマになるわけですが、父親としては子どものときに書いた方がうれしいでしょうね。

子どもたちを除き、過去のシリーズと違うメインキャストは祖母のうしが草笛光子から吉行和子(映画版『がばいばあちゃん』)と棟梁が長門裕之から大杉蓮に。草笛光子と長門裕之は朝ドラ『どんど晴れ』があるからかと思ったけど、大杉蓮もでている。大杉蓮はさらに北海道ロケが多そうな『牛に願いを』にもでてる。俳優として働き盛りです。

武の担任西島秀俊からダンカンにかわったけど、武の学年が違っているからそれは当然。太平洋戦争の出征してガダルカナル島で戦っていたというエピソードがあるのは、ガダルカナル・タカの名前から?それとも実際の担任にそういう人がいて、それからガダルカナル・タカの芸名が名付けられたのか?

『地獄の沙汰もヨメ次第』江角ヨメが気の毒に思えない

現代において嫁姑をテーマにドラマをつくるにあたって、クリアすべきなのはいかに嫁姑同居を実現するかということ。一般的な解決策は経済的に同居せざるをえないことにすることだけど、嫁・真琴(江角マキコ)が女社長ということでそれは使わなかった。次は舅姑(伊東四朗・野際陽子)が「同居でなければ結婚は絶対に許さない」と主張することだけど、そんなことをいったら結婚そのものをやめそうだからか使わなかった。

しかし離れとはいえ、同居してしまえば問題が多少なりと起きてしまうのはあきらかで、「いいかもしんないね」と軽く認める方がどうかしている。真琴の母(野際陽子・二役)が「女がひとりで生きていくためのことはすべて教えた」といってたから、結婚する場合のことは教えてなかったのが問題ですね。

ニューヨーク支店をつくるため、一時的に資金がショートするのを補うためマンションを売ることになったという設定はどうでしょう?

思えば、なんとしても同居したくないというのがテーマ?の『エラいところに嫁いでしまった!』は説得力があった。あのドラマの問題は、毎回、東京から実家に帰るというフォーマットのため展開が限られていたということで、まだパターンの開発の余地がありますが。

昨年8月にスペシャルで嫁・江角、姑・野際、舅・伊東で『トリプルキッチン』が放送されましたけど、今回その連ドラ版ではなく設定とタイトルを新たにしたということは、たぶん『トリプルキッチン』ではいかんということだったんでしょう。
それで「江角が専業主婦というのがオシが弱い」ということか女社長に変えたんですが、これではちょっと強すぎた。見てて嫁があまり気の毒に思えません。まあ、どう設定を変えても江角マキコのキャラだけで強そうに見えそうですが。

『女刑事みずき』「困る」と開き直られても困る

木曜ミステリー枠、7月期は昨年、一昨年と沢口靖子の『新・科捜研の女』でしたが今年は一昨年10月期放送していた『女刑事みずき』のシーズン2。
『新・科捜研の女』は相手役の内藤剛志が風車の弥七として『水戸黄門』レギュラーになったのでやりにくいのかもしれません。鬼若役だった照英が「他の仕事に幅を広げにくい」という理由で降板したし拘束時間が長いようです。
渡瀬恒彦が10月から朝ドラ『ちりとてちん』でヒロインの落語の師匠役で出演するので、昨年10月期の『おみやさん』は当分できなさそう。『水戸黄門』も10月からはお休みだし、『新・科捜研の女』が10月から登場するのかもしれません。

それはともかく『女刑事みずき〜京都洛西署物語』ぼちぼちでした。

前シリーズはみずき(浅野ゆう子)が男社会の警察の中で戦うというのが軸でしが、今回は出だしは課長代理としてがんばっているが、新課長がやってきて疎まれるというもの。ちょっと全体の雰囲気が変わりました。

第一話はシェフ夫婦のエピソードはまあいいとして、犯人・無農薬野菜偽装男の殺害動機。被害者のシェフ(石橋保)が契約打ち切りを言い渡したのに対して「あんたが使わなくなったら評判が落ちる」といわれてもねえ。無農薬農法はたいへんなので魔が差して少々使うというのはわからなくはないけど開き直られても。「困る」といわれてのシェフの回答「知るか」はまったくもってその通り。

『牛に願いを』ローテンションはカフェの店長より北海道向き

3ヶ月の実習が必要な農大に通う男女6人が、北海道の牧場で牛の出産や家畜の飼育を体験。美しい自然や命の尊さに触れながら、過疎の村の人たちとの交流を通じて、生きることのすばらしさを知り成長していく姿を描く……という前情報から予想されるストーリーを忠実に展開。使えないし、とんでもない失敗を巻き起こすしというのはあまりに定番。

6人のキャラも全体に疑問。玉山鉄二演じる主人公、ローテンションで体温も低いという主人公キャラはめずらしいけど、そんなキャラで代官山のカフェの店長として成功できるのか?カッコだけじゃダメなんじゃないでしょうか。(ところで汗をかかないというのは北海道向きな体質だと思う)
小出恵介と相武紗季と戸田恵梨香は今までの本人キャラの延長だからまだいいとして、香里奈はあんまり魅力的に描かれてないし、オリラジ中田敦彦はそもそも存在そのものが目立ってない。

主人公の高清水高志は右から読んでも左から読んでも同じような名前といわれていたけど、普通は上から読んでも下から読んでもじゃないのか?それはともかくこのクールにはもう一人同じような名前に『山おんな壁おんな』の毬谷まりえがいる。

牛の出産シーンはかなり力を入れて録ったんだとは思いますが、全体の中で生きてない、もったいない。

『探偵学園Q』犯人は初登場でわかった

一年前、06年の7月にまず2時間スペシャルで探偵学園の入学試験編がありましたが、金田一少年のかわりに連城究(神木隆之介)がいる亜流ぽい印象がありました(原作者も同じだし)。
しかし連ドラ版第一話を見るとオリジナリティがでてますね。神木の単独主演から志田未来とのW主演になり、他の3人の比重も高くなっています。それに『金田一少年』の土曜9時枠じゃなく10時台の放送になって事件も血なまぐさくなり、全体にスペシャル版よりは大人の雰囲気。
ただ神木隆之介の影が俳優としても役柄的にもますます薄くなってきたのが気がかりであります。

5人探偵の弊害は容疑者役が少ないこと。『金田一少年』は探偵役は一人だから容疑者としてそこそこの俳優を何人かだせたけど、探偵が多いと容疑者があまりだせません。今回も犯人役の俳優が初登場したときに「犯人はおまえだ!」と指摘できました。団学園長の後継者になれるんじゃないかしらん。

ティーン主体のキャスティングの中にあって、初回ゲストが森口瑤子で悪役レギュラーに奥貫薫と大人の女優をならべるという組み合わせはナイスでした。

『花ざかりの君たちへ』男前に撮ってあげて

放送前からストーリーにはたいして期待していませんでした。
もとより、ウリはサブタイトル通り「イケメン」ぞろいであることなのだから、ストーリーはその設定に奉仕するためにあるのが必須条件だけど、騒々しいだけでぜんぜんイケメンたちを生かしてません。
ストーリーはおいといても演出でももうちょっと男前にとってやってもいいと思いますね。水嶋ヒロを見ても『仮面ライダーカブト』は主役だったから別格にしても、『わたしたちの教科書』ではヘンな役だったけど『花ざかりの君たちへ』よりはカッコよかったぞ。

これを見ると『花より男子』や『ごくせん』や『ウォーターボーイズ』がちゃんとしてたことがよくわかりました。それにしても石垣佑磨は『ウォーターボーイズ』から4年たってもまだ筋肉バカやらされてるのか。NHKでは主役してるのに。初主演の『ホーリーランド』もよかったな。

冒頭、飛行機雲で「この作品はフィクションですので、多少のことは多めに見てください」と宣言する意気はなかなかよかったですけどねぇ、それだけで終わってしまった。

『パパとムスメの7日間』失敗プロジェクトはきっと立て直す

『転校生』もリメイクされている最中の定番、男女入れ替わりパターン。このパターンは使い古されているちゃあ使い古されてますが、設定そのもので最低限のおもしさはあります。それよりはあきらかにおもしろかったので合格。

このパターンは連ドラだけでも『転校生』と同じ原作で別のはなしをつくった観月ありさ・いしだ壱成の『放課後』、クドカンの『僕の魔法使い』、浅野温子・野村佑香の母娘が入れ替わってわかりあう『チェンジ!』、石黒賢・加藤晴彦の先生と生徒入替り『Change!』などたくさんありますが、あえてその入れ替わりじゃなく同じようなものを探します。
ムスメになったパパパートは、高校生の中で分別くさいことをいうところが宮崎あおいの体に死んだ泉ピン子の魂が入った名作、NHK『ちょっと待って、神様』に似ています。
パパになったムスメの方は初回は、ほぼ日刊イトイ新聞の『オトナ語の謎。』ドラマ版ぽかったけど、どう考えても女子高生の感性で化粧品会社の失敗プロジェクトを立て直すに違いない。そうするとトム・ハンクスの『ビッグ』みたいだな。

入れ替わったのはおばあちゃん(佐々木すみ江)からもらった10年に一度しか実をつけない伝説の桃がキーぽい。佐々木すみ江は『花より男子2』の使用人頭のタマ役がよくいえば魔女っぽい、悪くいうとちょっと人間離れしてましたが、このおばあちゃんもその路線を引き継いでます。佐々木すみ江、いよいよ普通のおばさん/おばあさん路線からイメチェンでライバルは平良とみか?

ただ、この手の入れ替わりパターンの最近のトレンドは森永あいのコミック『僕と彼女の×××』や電撃文庫の『先輩とぼく』みたいに、男になった女の子は肝が据わっているけど、女になった男の子がおろおろしているというもの。現代の男女のポジションからいうとそのほうが説得力あります。そんなドラマも見てみたいですね。

『新マチベン〜オトナの出番』全6話は食い足りなそう

主人公となる三人の熟年新米弁護士が渡哲也・石坂浩二のツートップに地井武男とNHKならではのジミ豪華キャスト。
第1話(たぶん2話まで続くエピソード)は大企業の不祥事がらみですが、石坂浩二、復活した土曜ドラマの第一作『氷壁』で訴えられるスポーツ用品メーカーの社長役で、今度は立場が逆。

ただ全6話はちょっと短い。前作の江角マキコ主演『マチベン』も全6話でしたが、5,6話が主人公の過去にからんだ前後編なので5エピソード。もうちょっとエピソードの積み重ねが見たかったところでやや食い足りなかった。
こんども主人公の過去になにかありそうでたぶん5,6話も1エピソードぽいので全3,4エピソードぐらいですか。やっぱり食い足りなさそうなので、来年、同じメンバーで『新々マチベン』をやってほしいところ。NHKの法廷もの名作『事件』シリーズも全6話ぐらいが基本でしたけど、あれは6話で一つの裁判なのでじっくり取り組めましたが。

ところで徳永源太郎(渡哲也)の死んだ妻役は麻生祐未だった。翌日曜に始まった『パパとムスメの七日間』舘ひろし演じる主人公の妻役もやってる。石原プロ俳優の妻担当か?

『ライフ』まだヒロインまではいじめられてない

イジメをテーマすると、あまりに悲しすぎて直視できないんですけど、初回はまだ同じグループの廣瀬倫子(星井)に対するいじめだけで主人公の椎原あゆみ(北乃きい)までは及んでないので、まだ物語に入っていけます。
原作コミックに定評があるだけに見ていられそう。

北乃きいの演技は、冒頭での「わたしはイジメと闘う」と気合いを入れたり、中学時代の親友・篠塚夕子(大沢)が自殺をはかって落ち込んだり、普通に高校生活をしたり振幅の激しい役をこなして連ドラ初主演としてはなかなか。

若い娘が多いドラマだとそれぞれのポジションが気になります。
『ハチミツとクローバー』など映画ではそこそこ活躍している関めぐみはヒロインを支えるいい役とはいえ、まだこのレベルか。末永遥は昨年の戦隊シリーズで、ボウケンピンクしたけどまだ普通のドラマではその他大勢に近い。
安西愛海役の福田沙紀は芸能事務所オスカーで上戸彩の次のエースをうかがう存在のはずですが、よくイジメの中心役をうけたなー。『スチュワーデス物語』で片平なぎさのイジメイメージがなかなか抜けなかったのを思い出しますが、あんな記録的高視聴率ドラマじゃない、時間帯的にそう見られないだろうからうけたんですかね。

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