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『MR.BRAIN』ファンの年齢層を下げたかったのか
初回視聴率は25%弱はさすが当代随一の視聴率男・木村拓哉ですが、それは予想の範囲内。注目すべきは第2話。20%台をキープできるかどうかを合格ラインと見ていましたが、余裕の22%。

ということは批判的な意見もたくさんありまして、それらはその通りだと思います。それでも2話で見なくなる人がそれほどいないところをみるとあれでいいんだということでしょう。
『ROOKIES』で始まった土曜8時枠、その後も『恋空』『BLOODY MONDAY』『RESCUE〜特別高度救助隊』『ゴッドハンド輝』とコミックやケータイ小説原作中心、オリジナル作もリアリティって何?てものばかり。『MR.BRAIN』もその路線どおりで、ああいうドラマが狙いなんでしょう。
木村拓哉サイドが『ビューティフルライフ』から続けた日曜劇場枠じゃなくてこの枠を選んだのも(立場的にTBSが決めたとは思えない)、ファン層が年と共に年齢層が高くなっていくので若い層を開拓する必要を感じたからかもしれません。

土曜8時枠の中でももっとも雰囲気が似ているのは『BLOODY MONDAY』。科警研とTHIRD-iの本部の雰囲気もなんとなく似ています。共通点は『MR.BRAIN』脚本の蒔田光治が『BLOODY MONDAY』のプロデューサ&脚本なこと。『MR.BRAIN』は『HERO』+『ガリレオ』の変人キャラだといわれていますが、変人探偵は蒔田脚本の『ケイゾク』や『TRICK』の方が年期が入ってます。
ただ蒔田作品の弱点はこんな豪華キャストのドラマはやったことがないこと。いつもどちらかというとゲリラ戦的なドラマばっかりですから。ありがちなトリックなどもゲリラ戦の中で使うと斬新なのですがメジャー作品の中ではしょうもなさが先にたちます。
またたくさんいる脇役キャストも主人公のすぐそばにいる綾瀬はるか、水嶋ヒロ、香川照之まではいいとしても科警研のメンバーまで使い切れてません。初回スペシャルではほとんど見せ場なく、2話では科警研全体としてはそれなりですけど、個々のキャラとしてはまだまだ。

誰に脚本を書かせればよかったのか?考えると三谷幸喜だろうという結論に達しました。。『古畑任三郎』で木村拓哉犯人の回もあったしスペシャルで『古畑任三郎vs.SMAP』も経験あり。監督した映画『THE 有頂天ホテル』や『ザ・マジックアワー』で豪華キャストにそれなりの役を割り振ってましたから

2話の竹神貞次郎(Gackt)の殺意が受け継がれるところは飯田譲治風で飯田脚本でどうかも考えたけど木村拓哉との組合せはバタフライナイフ問題の『ギフト』があるからゲンが悪いし。まあ脚本家の選択はTBSプロデューサの責任ですけどね。

しかし、このキャストの使い切れなさを考えると、いかに高視聴率とはいえドラマだけで元がとれるとはとても思えません。たぶん映画化する気なんでしょう。それでもキャストを使い切れるとは思えないけど、制作費を回収しようとするとそうとしか考えられません。

テーマ:MR.BRAIN - ジャンル:テレビ・ラジオ

『夜光の階段』津嘉山正種の声が男前
時代設定は現代のようですけど、ドラマのつくりはなんとなくクラシックな雰囲気があります。なにがクラシックさを醸し出しているか。「恋のフーガ」ってのもありますが、なんといってもくどいくらいに入る津嘉山正種の重厚なナレーションじゃないかと。

しかしわかりやすいのが人気を集める現代のドラマには、懇切丁寧なナレーションを復活させるべきだと思ってます。コンテストに入賞できず「ブタ」と叫んだり波多野雅子(室井滋)をスポンサーにしようと枝村幸子(木村佳乃)を冷たくしたと思ったら、五年前の事件の容疑者が死んだことを知ると幸子のところに戻ってくる佐山道夫(藤木直人)の気持ちもナレーションで補足してくれないとわかりにくいところがあります。
だいたい津嘉山正種の声が男前、洋画でケビン・コスナー、ロバート・デ・ニーロ、リチャード・ギアなどを吹き替えるだけのことはあります。

ぜひ毎週、冒頭にこれまでのあらすじをわかりやすく津嘉山ナレーションで説明して視聴率アップしてほしい。

テーマ:夜光の階段 - ジャンル:テレビ・ラジオ

『名探偵の掟』33分探偵にもたせてもらいたい
第一章を見てなんかイマイチなデキに首をひねったので原作の初回エピソードを読んでみました。
レギュラーは天下一大五郎(松田翔太)と大河原番三(木村祐一)だけで女性刑事の藤井茉奈(香椎由宇)は出てこないとか、自分たちが本格ミステリーの中にいることを知っている登場人物だけが入れる謎の部屋(元ネタは『安楽椅子探偵』の「絶対推理空間」のような気がする)などありますが、それらは原作の本質をそうはずしているわけではありません。

ドラマと原作、最大の違いはその分量。原作は短めの短編のためそのままでは一時間のドラマにはなりません。第一章の場合は事件の冒頭と結末はあるけど途中はかいていません。
だからドラマはその間をうめるべくストーリーをつけたしていて、それはなんとかまとまっているのですが、テーマである「お約束」までは足してない。だからなんか内容が薄く感じます。もうちょっと詰め込んでほしかった。

空いた時間は『33分探偵』鞍馬六郎(堂本剛)に埋めてほしかった。『33分探偵』は見る方が慣れたからか第二シリーズの方がおもしろく感じているし。
『ザ・クイズショウ』テレビ番組が舞台ならセットが使い回せる
すでに深夜ドラマとして一度つくられているから内容については不安はありませんでした。問題はゴールデンに移ったことで、深夜枠ではラーメンズ片桐仁がMC、戸次重幸がプロデューサ役だったのが、MC櫻井翔、ディレクター横山裕にかわりました。櫻井翔は主演経験もあるし映画『ヤッターマン』をこなして上り調子だから安心だけど、横山裕が不安でした。しかしできたのを見ると、横山裕も番組を支配する役をふてぶてしく演じていて一安心。
対していつもは落ち着き払った役が多い真矢みきが振り回されるプロデューサ役で、そのギャップもおもしろい。

同じく嵐の大野智が主演の『歌のおにいさん』もテレビ番組の制作現場が舞台でしたが、今の時期このパターンが有利なのは制作費の節約。ドラマ中番組のセットは毎回つかいまわせるし、ほとんどテレビ局内で収録ができます。さらに『ザ・クイズショウ』はドラマ内の時間進行と現実の時間がほとんど一致させて、リアリティや緊迫感を高めるという効果を得ています。

クイズ番組での安藤康介(哀川翔)の紹介の時に「バンド・オブ・カラー」を解散したといってたけど、相方・福山翼(池田成志)が死んで終わったんだから解散ではあるまい、と思ったけどよく考えると「クレイジーキャッツ」はハナ肇の葬式の時に植木等が解散を宣言したからそれもありか。


しかし「イニシアチブ、俺」は大ヒットするような歌か?連ドラの主題歌だったら気合い入れてつくれるけど、一回しか登場しない歌はそこまでのクオリティの曲はできませんね。
『BOSS』三大ヒットパターンのうち二つ

思うに最近の連ドラにおけるヒットパターンは3つあり
 

  • 主演を筆頭に出演俳優がイメージにピッタリ
  • 事件もの
  • イケメン大量投入

このドラマは二つの要素を満たしているので4月スタートのドラマで、これを書いている時点でもっとも視聴率が高いのは予想の範囲です。後は刑事たちを玉山鉄二と溝端淳平以外もみんなイケメンにすれば完璧なのですが、まあバランスというものもありそうもいきますまい。

事件、刑事ものとしてはそうデキがいいとは思えません。クライマックスの取り調べシーンはほとんど最初からネタがみえてる。ボスの大澤絵里子(天海祐希)が優秀すぎるのに対し、部下の刑事はもう一つ。ボスは『ハンチョウ』みたく、もっと部下にまかせて、部下も一見役に立たないけど事件解決に役に立つ特殊能力を持つとかもっとお約束パターンを見せてほしいところ

今後は刑事たちを毎回一人づつ掘り下げていくのと、絵里子が左遷された原因、ガテン系の池上浩 (丸山智己)の問題で引っぱっていくんでしょうか。
ところで丸山智己は『Aroud40』に続いて天海祐希との共演、所属事務所のギグマネジメントジャパンは天海祐希所属の研音と関係あるんでしょうか?現・研音の水嶋ヒロもモデル時代はこの事務所にいたようだし。

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『アイシテル〜海容』三ヶ月は長い

加害者と被害者、二つの家族を丹念に描き、リアルな雰囲気を醸し出しています。、加害者の父(山本太郎)が「こうなったのは君のせいだ。」と妻(稲森いずみ)を責めるのも、弟がかわいがられすぎて「消えちゃえばいい」と思っている姉(川島海荷)など、いちいち理解できます。

問題はリアル過ぎて救いがあるのか?ということ。タイトル「海容」からして最後にはある境地にいたるんだろうけど、それまで煩悶は続きそうですね。NHKの土曜ドラマ枠で短期勝負だったらなんとか耐えられるでしょうけど、三ヶ月の民放連ドラではつらそう。途中で救いになってくるのは家裁調査官・富田葉子(田中美佐子)とその家族だとは思いますが。

ところで事件を伝える新聞が出てくるシーンで別の記事の大見出しは「AVON経営破たん」。たぶん「NOVA」を逆に読んだ会社名だろうけど、AVONは大手外資系化粧品会社だがいいのか?
それに加害者母と被害者母が交錯したファミレス、制服のスカート短すぎないか?稲森いずみだからいいようなものの、あれは若い娘しか着れんぞ。
『ハンチョウ〜神南署安積班』意外に狙い目、デブ俳優
部下の刑事たちを信頼しているハンチョウ・安積係長のキャラは佐々木蔵之介の初主演作『ギラギラ』に七瀬公平通じるものがあります(初回はホストクラブシーンもあり)。ハデさはないけど安心して見られる雰囲気です。

部下は前にこの枠の『特命!刑事どん亀』で特命刑事だった黒谷友香(忘れたい過去か?)、浅見光彦や時代劇の主演はあっても連続刑事ドラマの刑事は意外に初めて中村俊介、イケメンライダー賀集利樹(白バイ隊員としてもう一人主役ライダーだった細川茂樹もいる)、『だんだん』の「キモスカ」こと山口翔悟(昨年のこの枠は『ちりとてちん』後の貫地谷しほりもいたが、NHK大阪朝ドラからこの枠へのルートがあるのか?)。
そして『キイナ』に続いて松葉杖をついて登場の塚地武雅。『キイナ』は『はねるのトびら』で骨折した直後だから松葉杖をついての出演は窮余の策としてわかります。しかし三ヶ月もたったらかわりの俳優は手当てできなかったんでしょうか。しかし、よく考えて見るとデブキャラにこだわった場合、もうちょっと笑いにふれば芸人系でそこそこいますが、シリアスもできる人材を考えると意外にいません。それに集団刑事ドラマとしては他の登場人物と差別化しやすいデブキャラは必要な人材ではあります(『警視庁捜査一課9係』にも田口浩生がいる)

ということで俳優を志すみなさん、デブキャラは狙い目かもしれません。ただマラソンで倒れるほどでも健康上問題もありますが。
『白い春』ネットカフェは独房より狭い
見る前の予想通り高倉健的世界、それも『幸福の黄色いハンカチ』ですね。映画の方は刑務所を出て待ってくれている女・光枝(倍賞千恵子)がいたけど、ドラマでは真理子(紺野まひる)は死んでいたため、主人公が荒れるというのが大きな違い。
古典的パターンではあるけれど、Vシネ的ではなくヒューマンドラマとして今の時期にやるとどうなるかというのは今後が興味深いところです。阿部寛のそこまでしなくてもいいだろう、というレベルの熱演もさすが。こちらの方が刑務所から出てきたばかりという感じの遠藤憲一をはじめ全体の演技レベルも安心できます。
さち(大橋のぞみ)とのふれあいが中心になってくるようですが、ここをいかによくあるお涙頂戴パターンにせずに展開していくかがポイントでしょう。

細かいところでネットカフェが独房に似ている、むしろ独房の方が広いぐらいという対比がさりげなくおもしろかったです。シャバの方が生きづらいということを意味しているんでしょうか。

テーマ:白い春 - ジャンル:テレビ・ラジオ

『アタシんちの男子』6兄弟の半分はライダー
いかにもこの火曜9時枠にふさわしいティーン向けのドラマですね。堀北真希も『篤姫』の和宮に『イノセント・ラブ』と役柄の幅を広げようとしたけど、やはり『花君』路線の方がよく似合います、ホームレスや必然性のないチャイナドレスなどコスプレに励んでます。

『花君』『メイちゃん』と比べるとイケメン投入量が限られるところが気になるけど、オリコンスタイル調べ「09年期待の俳優ランキング」9位の山本裕典と10位の向井理に期待でしょうか。

死んだ大蔵新造(草刈正雄)が発明家の玩具メーカー社長だったことから、発明やトリックが毎回のキーになるようですが、飛行船に書かれていた暗号はいかにティーン向けとはいえ簡単すぎる。むしろ合い言葉の「山・川・豊・鳥羽一郎」の方がアホらしくていい感じ。ところで大蔵新造は本当に死んでいるのか?コールドスリープで生きているというオチではあるまいか?
『ゴッドハンド輝』ヒットなら無理なくできそうパート2
真東輝は「医師になってから患者の死に直面したことがない“絶対的天運”を持っている」ちゅうか、困難な局面に遭遇すると意識がとんで父親の霊が降りてくるようにしか見えませんね。その「変身」シーンなどコミック原作をそれらしくドラマ化したな、という雰囲気。そこそこ楽しめます。

原作コミックは2001年連載開始、単行本は現時点では45巻まででている長期連載作品に対し、ドラマの放送は6回と短い。好評なら続編をつくるための今回は序章という扱いでしょうか。キャストはビッグな方でも渡部篤郎、別所哲也と無理なく集められそうなメンバー。朝倉あき、林丹丹あたりの看護師組は売れても別の若手に変えればいい。パート2をつくるのが難しくなるとしたら、村川絵梨がもっと売れて水川あさみとのポジションを「『風のハルカ』の時はわたしがヒロインだったのになんでこれは逆なのよ」というようになった場合でしょうか(いうかどうかはしらないけど)

テーマ:ゴッドハンド輝 - ジャンル:テレビ・ラジオ

『コンカツ・リカツ』データはプレゼンや論文だけでたくさん
いままでの経験則からいって、劇中に実際のアンケートデータとか入れているドラマでおもしろいものを見たことがありませんが、これもその例にもれません。見事なまでにコメディとしてすべってます。
なんでそんなことになるのか?ドラマの背景を説明するのに登場人物の行動やセリフ、キャラクターで視聴者を説得することができないからデータに頼っているわけで、そんなこともできないようではドラマとしておもしろくなるわけがない、ということだと思います。

昨年の『Aroud40〜注文の多いオンナたち』もアラフォーを有名にしたけど思えばあれも「コンカツ」でした。これも初回は片桐はいり演じる結婚相談所員がフリップを持ってデータをヒロイン・緒方聡子(天海祐希)に説明するという図があり出足はイマイチでしたが、回を追うごとにそんなデータくささがなくなり、こなれてきておもしろくなりました。

データよりキャラで説明しておもしろい本がいま流行っている「草食男子」という言葉を生んだ『平成男子図鑑』。Web上で連載している時から「こんな男子、いるいる」と爆笑しながら読んでいました。『Aroud40』の相手役・岡村恵太朗(藤木直人)もこの中にでてくる「ロハス男子」だと思うんですが、そんなことをわざわざ解説しないところが『Aroud40』はよかったところ。『コンカツ・リカツ』はパラサイトシングル、セレブ婚、バリキャリ、おひとりさま、受け身王子、出会いのミスマッチ、草食系男子、キャリモテなどテロップ付きで紹介して、さらにドラマの最後にまとめてくれるくどさ。
村尾高志(高杉亘)はトイレメーカー勤務で便器の研究・開発を担当していますが、94年にTBS金曜ドラマで放送された『適齢期』は大手メーカーに勤務する主人公(三上博史)が実家の農業を継ぐことになり、その前に結婚を目指すという15年前の婚活ドラマでしたが、この主人公の勤務先もTOTOかINAXを思わせる会社で主人公は浴槽だか便器だかどっちかを開発していたような記憶があります。TOTOとINAXの男性社員は「俺たちのイメージはこんなんか?」といっているかも。

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