ただ全体にコメディに走りすぎているところがやや興ざめ。犯行時に犯人(草刈正雄)がぬいぐるみの猫にニャーという声音で被害者(池田成志)をごまかしているところなど笑えないコントみたいなシーンが多い。手がかりを求めて温泉に行けばカラオケビデオみたいに演歌の歌詞が表示されるところなどは『時効警察』の世界ならおもしろいと思うんだけど。
福家が刑事だといっても信用されず「冗談ならもっとおもしろい冗談をいえます」といっているからどんな芸を見せてくれるのかと思ったら上方落語「馬の田楽」。対抗して元警察官役の小松政夫が電線音頭を踊った方がもちろんおもしろい(電線音頭はベンジャミン伊東で小松政夫はシラケ鳥だけど)。
もっとコロンボみたいに全体にまじめな雰囲気にしながらところどころおかしいところがある、というスタイルの方がおもしろかったんじゃないでしょうか。
だいたいこのドラマ、NHKが期待しているんだか期待してないんだかよくわかりません。1月2日に放送される正月ドラマなんだから期待されているような気がするけど、NHKのドラマホームページには紹介がなく、年末年始コーナーにちょっとあるのみ。12月20日放送の時代劇スペシャル『花の誇り』はドラマホームページと年末年始コーナーの両方あるのに。
外部制作なのが影響しているんでしょうか。制作でNHKと並んででてくるのがメディアプルポ。ドラマではあまりなじみのない名前で調べると関西テレビの関連会社(プルポはスペイン語で蛸の意味で足の本数と関西テレビのチャンネルがフジとおなじ8からきているようだ)で、主に関西テレビの番組を制作しているようですが、ドラマとは関係なさそう。このドラマのプロデューサーの一人、神山明子が以前はアズバーズ所属(このドラマの演出担当もアズバースの本橋圭太)だったのが今はメディアプルポに移籍してドラマとの関係ができたようです。神山Pは『年の差カップル刑事』など2時間ドラマを中心に担当していたので、NHKよりはちょっとかわった民放の2時間ドラマに近いな雰囲気なんですかね。
それに『刑事コロンボ』をBSハイビジョンで全話ノーカット放送することとも関係するかもしれません。前宣伝として和製コロンボドラマの企画が通ったのではないかと。『福家警部補』放送後にコロンボの宣伝はたしかにしていました。でもそんなにからめてたくさん宣伝しているようには思えませんけど。
